現代の社会は、経済の発展によって物質的な豊かさを享受し、街は商品で溢れています。
その一方で、格差の拡大や環境問題が深刻化し、現代の価値観では「失われた30年」や「人口減少の時代」といった否定的な評価が広がる一方、成長のさらなる追求が叫ばれています。
しかし、グローバル経済の無限の成長はすでに地球の限界を超えており、温暖化や生物多様性の喪失といった重大な問題を引き起こしています。このまま成長一辺倒の路線を進み続けることは、やがて人類の存続そのものを脅かしかねません。
私たちは、こうした状況に対し、「成長」や「効率」を重視する従来の価値観から一歩踏み出し、より豊かな心のあり方、すなわち生きがいを大切にする新たな価値観への転換が必要だと考えています。
私たちは、この転換を実現するために、現代社会にふさわしい新しい社会のあり方、そして人間らしい生き方を模索し、それを実践していくことを目指します。
具体的には、有機農業や里山暮らしの体験、そして自然観察の場を提供することを通じて、都会に住む親子が自然と触れ合い、心の豊かさを実感できる機会を創出していきます。安全で安心な食材の確保、土と生き物とのふれあいを通じて、自然の重要性を再認識し、都市生活においても人間本来の心豊かな暮らしを実現するための支援を行ってまいります。